電撃文庫「ピクシーワークス」(南井大介)感想
女子高生が戦闘機に乗れるわけねーじゃん!!
・・・とそれはまあさておき、4人のキレキレな女子高生(どんなキレキレ
なのかは読んでのお楽しみ)達と、AIを積んだ無人戦闘機を中心に展開
する、帝都や戦争という背景を軸にしたひと夏の物語。
中盤のオーバーホール&改造の描写(工程・4人の動きとも)が弱くて
唐突に目的まできちゃいました!な感はあるけど、後半の空の部分は
スピード感があり、ドキドキ。AIのヴァルトローテと女子高生芹香の
交流もポイントの一つ。
中盤&締め部分の表現が少々弱い、というか描写不足を感じますが、
一つの短編としてはよくまとまっており、今後新たに発表されていく
であろう同氏の次作に、期待を持たせてくれる内容に仕上がっている
と思います。
N-010「時空のデーモン めもらるクーク」(丸戸史明) 感想
・N-010「時空のデーモン めもらるクーク」(丸戸史明) ※同人作品
http://www.n-010.com/
※現在、本編1巻〜3巻+番外編3種の計6種刊行済
時代を移動して、依頼者から受けた依頼内容を遂げて歴史を変える
お話。世話焼き悪魔のクークこと空子、極潰しでヒモな主人公の俊介、
この2人を中心に物語は展開していきます。
んー、なんというかネットスラングを初めとしたサブカルチュア系の
ネタが満載で、読んでて疲れます。また、擬音表現が多く、安易かつ
表現力の乏しい部分もちらほら。主にコミカルなシーンで使用されて
おり、無理にコミカルなシーンを挟んで面白くしようとしているのが
空回りしているように感じます。
お話そのものはキャラたては上手く、印象に残る場面もありきっちり
成り立っているのですが・・・ゲームのシナリオと小説、メディアが違う
と表現力も異なるためか、ゲームのシナリオライターとしての同氏と
少し違う印象を持ちました。あと、挿絵&表紙はかんなぎれい氏ですが、
挿絵はほとんど入っていません。
例外として、昔の美少女ゲーム事件を題材にした、依頼内容をコミカル
に書いた番外編「○織事件」。依頼内容に沿った展開と、美少女ゲーム
に関するあれこれは、面白かった。レトロ?エロゲーマーは、思わず
ニヤッとしてしまうところ多数。
4巻以降で氏の文章表現に変化があるか、その辺りにも注目して今後の
続刊を待ちたいと思います。
電フェス2009走り書き程度レポ
※2009/10/4 20:05 イベント終了につき、対応した文章へ差し替え。
電フェス2009のチラ裏というか走り書き程度のレポート。写真は著作権や
肖像権の関係上、掲載しておりません。
・電撃キャラクターフェスティバル2009 10/3〜4 幕張メッセ9,10ホール
http://dengeki.com/fes09/
[開場〜入場付近]
始発到着で列は目測約600人。10時ちょうどに入場開始。開場当初は混乱を
避けるため?なのか、入場規制実施。そのため入場そのものは10時25分頃。
列の割には、入場速度は遅め。
[電撃屋(物販)]
行ったのは土曜日ですが、午後5時時点でも売り切れは記念シール以外特に
目立つようなものはなく、在庫は豊富。列進行速度は支店(2)>支店(1)>
本店の順。会計はそれぞれ4〜5箇所あり、それほど遅いという印象はなかった
です。若干手際が悪いように見えたけど、自分が早いのに慣れてるだけかも
しれない。
※本店のみ販売場所とレジが分かれているため、完全入替制。列進行速度が
極端に遅い事も。
[企業ブース]
目立ったところでは、アニメイトの対象作品セット(3,000円)の購入で出演
声優から直接手渡しで貰える、お渡し会整理券の配布。土曜日は超電磁砲
(佐藤利奈&新井里美)のみでしたが、かなり早い段階で配布終了した模様。
他企業ブースは物販というより、プロモーション中心。電撃関連作品以外
の各種展示もされてました(グッスマの発売予定フィギュアなど)。
[AMWブース]
特製オブジェ、生原画、ヒロインズギャラリー、特大キャラ、複製原画展、
萌絵萌絵コロシアム、マリッジロワイヤルの痛車展示、発売予定ゲームの
試遊台、電撃系モノのCD視聴など、とにかくいろいろ。さすがにメインの
ブースだけあって、見るもの&触れるものが多く、非常に楽しかったです。
「神様のメモ帳」の海外版(台湾かな?)が展示されてたのは、びっくり。
[電フェスランド]
1回100円で各種ゲーム>グッズをゲット。失敗しても参加賞のオリジナル
3枚ごとで、福引にチャレンジ可能。福引の上位景品は、作家サイン入り
デジタルプリントや電フェス限定タペストリーなど豪華。自分は参加して
ないですが、沢山の人がチャレンジしてました。
[メインステージ]
「とある科学の超電磁砲」のステージイベントに当選したので見てきました。
メインステージの整理券は、各ステージ毎にハガキで事前応募。定員は300人
と書かれていましたが、実際の当選は整理券番号順を見る限り320人程度当選
している?ようです。入場時は特に身分証提示等なし。10分前に整理券番号順
にステージ前設置席に入場。
メインキャストの4人(佐藤利奈・新井里美・豊崎愛生・伊藤かな恵)と
ジェネオンの中の人、AMWの中の人の6人+OPを歌うfripSideの2人・EDを歌う
ELISAの7人で進行。作品の見所と紹介>アフレコの裏話>fripSideとELISAの
ミニライブ>締め。40分という短い時間でしたが、中身の濃い内容で充実した
ステージイベントであっという間。
・佐藤さん絶対領域ですよ。
・新井さんと伊藤さんの言動が面白すぎ。
・アドリブ関連の話は特に面白かった。2話は黒子大爆発で必見らしい。
・かみじょーさんは今後も「ちょくちょく」出て来る模様。
・インデックスの登場があるかも?ないかも?意味深。
・fripSideは新ボーカル、南條さんの初生ライブ。緊張してたようですが、
力強い声でまさにビリビリ!ミュージック。すばらしい。
・ELISAさんの流れるような歌声にどっきどき。
こういうイベントに参加するのは初めてだったけど(アイマス関連は参加した
ことなし)、好きな作品ならば、間違いなく行って損はない。行って良かった
と思います。
整理券は事前応募ですが、立ち見で見る事も可能なので、興味のある作品で
こういった機会が今後ある場合、見てみてはいかがでしょうか。新しい発見
があるかもよ?
デュラララ!!とDGS、女性の黄色い声が凄かった。みんな、パワーあり過ぎ。
[ミニステージ]
見てないので割愛。整理券は開場と同時にステージ前で配布開始のため始発
後では厳しかった模様。ミニステージだけ当日配布っていうのも・・・不思議。
全部、事前応募通販にすれば良いのに。と思ったけど、スケジュールなどの
都合で急に決まるものもあるでしょうから、難しいのかもしれないですね。
[サイン色紙展示]
作家による記念色紙の展示。100枚以上はあったんじゃないかな?電撃で活躍
している作家の記念色紙が生で見れるとあって、多数の方がカメラで記念撮影
してました。自分も記念に、結構撮影。
[その他]
全体的にライトが暗いため、頒布&展示物によってはよく見えないところも
(その逆もあり、暖色系で明るく、見やすい&雰囲気の良いところもありまし
た)。会場的に仕方ないのかもしれませんが、もう少し全体的に暖色系で明る
めなら、さらに良い雰囲気になったのではないかと思います。特に電撃屋の
本店はかなり暗かったです。
以上、ざーーーっとですか書いてみました。
電気は大切にね!びりびりっ。
構築中
構築中につき、旧ページの各種感想以外の記事はありません。
第1弾予定は・・・電気は大切にね!ビリビリ(謎)。
それだけでも何なので。
最近のエロゲ、これといって気になる作品は・・・と思ったけど
・Leaf「WHITEALBUM2」今冬発売予定
http://leaf.aquaplus.jp/product/wa2ic/index.html
・戯画「bitter smile」2010年春?発売予定
http://products.web-giga.com/bittersmile/
最低でも2つあるじゃん。前者はシナリオに丸戸史明、後者は
ねこにゃん+陸奥竜介。自分的に買わない理由が見当たらない。
前者のシナリオ起用はかなりびっくりしたけど、前作の重い展開
と雰囲気、氏の得意と思われるシナリオスタイルは合致している
と思うので、今から非常に楽しな作品です。
戯画「さかあがりハリケーン」感想
・「さかあがりハリケーン」(戯画) 70点
http://www.web-giga.com/sakahari/
※リンク先は18歳未満の閲覧は出来ません
[シナリオ]
基本「明」で「暗」もチラチラ。でも、暗いとは感じない。
テンポよくサラサラと読ませる軽快なテキスト。前半は特に軽快。
進学校で行事もない退屈な学校を、みんなが楽しくなるようにと
動く主人公&その周りとも、魅力的に書けていると思います。
「似たような事あったなー」と思ってしまう面もちらほら。学校行事
大変だったよな。めっさ楽しいけど。
個別ルートはショートシナリオ気味に進行。最初は前半ある程度
まとまって話が進んでいくせいか違和感を感じたけど、慣れてき
たらこれはこれで。エピソード単位で、明確に要点を見せようと
する方式ってのも意外にいいかもしれない。
ルートによって質差が大きめで、極めてシンプル&明確で中身の
濃いルートもあれば、作品のベースから外れてしまい、薄い内容
になってしまってるルートもあるけど、どのルートでも見せたい
内容ははっきりしてるし、答えも出るから終わり方には納得。
概ね、良好な感触。
[グラフィック]
ねこにゃん氏による、温かみのあるキャラクター達がシナリオと
よくマッチして、いい雰囲気に仕上がってます。イベントCG一部
と立ち絵(特にサブキャラ)が若干バランス悪く見える部分がある
程度。バックとなる背景もそれを崩すことなく、きれいにまとめ
られてます。
[スクリプト・演出]
派手ではないけど、必要と思われる部分を的確に動かし、文章を
効果的に補助する組み方は好印象。立ち絵の種類が多くないサブ
キャラの文章と表情&ポーズに違和感を感じるのは惜しい。
イベントシーンも細かく変化させており(エロシーンは除く)大変
だったと思います。大人数での会話シーンは、ぜひゆっくり見て
欲しい。
オプション面は、アイコンやセーブ&ロードは使いやすいものの、
機能画面に入ると縦に長すぎて使いづらい。というか、縦に連な
ってるということさえ判らない人も出そう。
機能そのものは、特に問題もなく充実。
[エロシーン]
濃厚+回数の多いゲームの多い今日においては、濃度&回数とも
パンチ不足。エロエロよりもラブラブ描写に重点。セリフに反則
的な「殺し文句」があったので、それだけで満足でしたが(爆)。
(補足)
そう!あれだよ!あれ。属性持ちは、まず確実にやられます。妙
なこだわりを感じたけど、気のせい?
[声優]
可もなく不可もなく。おおむね問題はないけど、一部キャラはエロ
シーンで棒読み気味なのは気になった。遠山さん、以前と比べて
巧くなりましたね。難しいキャラでしたが、よくあてれているかと。
よくまとまっている作品です。軽快で「明」なシナリオが好みな人に
お勧め。