電撃文庫「ピクシーワークス」(南井大介)感想

電撃文庫「ピクシーワークス」(南井大介)


 女子高生が戦闘機に乗れるわけねーじゃん!!


 ・・・とそれはまあさておき、4人のキレキレな女子高生(どんなキレキレ
 なのかは読んでのお楽しみ)達と、AIを積んだ無人戦闘機を中心に展開
 する、帝都や戦争という背景を軸にしたひと夏の物語。


 中盤のオーバーホール&改造の描写(工程・4人の動きとも)が弱くて
 唐突に目的まできちゃいました!な感はあるけど、後半の空の部分は
 スピード感があり、ドキドキ。AIのヴァルトローテと女子高生芹香の
 交流もポイントの一つ。


 中盤&締め部分の表現が少々弱い、というか描写不足を感じますが、
 一つの短編としてはよくまとまっており、今後新たに発表されていく
 であろう同氏の次作に、期待を持たせてくれる内容に仕上がっている
 と思います。